【Q】アセリオ静注液1000mgバッグは15分以上かけて投与することは可能か?

【A】「アセリオ静注液1000mgバッグ」の臨床試験時における投与時間は15分であったため、添付文書上でも投与時間は15分に設定されています。

本剤の投与に際しては,投与速度を厳守すること(本剤の有効性及 び安全性は本剤を15分かけて静脈内投与した臨床試験において確認 されている.【臨床成績】の項参照).なお,本剤の投与速度及び投 与量により,循環動態に影響を及ぼすことが明らかに予想される患 者には投与しないこと。(アセリオ静注液1000mgバッグ 添付文書)

「アセリオ静注液1000mgバッグ」の最高血中濃度到達時間(Tmax)は0.25時間 (15分) と短いため、15分より長い投与時間は、適正な血中濃度まで上昇しない可能性があります。「アセリオ静注液1000mgバッグ」の半減期も約 2.5 時間と短いことからも15分での投与が望ましいと考えれます。

日本人健康成人男性に本剤を静脈内投与及びアセトアミノフェン錠を経口投与したと きの絶対的バイオアベイラビリティは89.6%であった。(アセリオ静注液1000mgバッグ 添付文書)

【アセリオ静注液1000mgバッグ=カロナール錠(コカール錠)1000mg】の換算となります。

そのため、「アセリオ静注液1000mgバッグ」は15分より短い時間での投与すると、血中濃度が急速に上昇する可能性があるため、避けることが望ましいと考えられます。

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