2025年8月1日から適用される薬価改定について、その概要をまとめます。
ビジュアル解説はこちら→https://closedi.jp/vshare/483573993/
薬価改定の全体像
今回の薬価改定では、合計21品目が対象となりました。
改定の主な理由は、「市場拡大再算定」(17品目)と「費用対効果評価」(4品目)の2つです。
市場拡大再算定による改定(17品目)
1. 眼科用VEGF阻害薬
アイリーアが特例要件に該当したことで、類似薬と共に薬価が引き下げられました。
アイリーア:すべての規格で19.5%の引き下げ
硝子体内注射液40mg/mL:145,935円→117,440円
硝子体内注射用キット40mg/mL:137,292円→110,484円
8mg硝子体内注射液:181,763円→146,272円ベオビュ:14.2%の引き下げ(122,822円→105,382円)
バビースモ:19.5%の引き下げ(163,894円→131,892円)
2. SGLT2阻害薬
ジャディアンスが要件に該当し、他のSGLT2阻害薬も同様に引き下げられました。
ジャディアンス:約12%の引き下げ
スーグラ:7.9%の引き下げ
フォシーガ:8.3〜8.6%の引き下げ
ルセフィ:7.9〜8.0%の引き下げ
デベルザ:6.6%の引き下げ
カナグル:7.1〜8.7%の引き下げ
費用対効果評価による改定(4品目)
費用対効果評価の結果に基づき、以下の薬剤が2.7%引き下げられました。
エプキンリ皮下注
4mg:137,724円→133,968円
48mg:1,595,363円→1,551,853円ルンスミオ点滴静注
1mg:83,717円→81,434円
30mg:2,393,055円→2,327,790円
適用時期について
2025年8月1日から適用されています。