補正カルシウム濃度 計算ツール
低アルブミン血症時のカルシウム濃度を補正します。
計算フォーム
補足情報
補正Ca濃度とは?
低アルブミン血症では、タンパク質と結合したCaが低下するため、測定されたCa値が体内の実際のCa動態を反映していない可能性があります。このため、アルブミン値を用いてCa濃度を補正します。
どの計算式を使うべきか?
- Payne式: 日本透析医学会が推奨しており、日本の臨床現場、特に透析患者において広く用いられています。
- KDIGO式: 米国腎臓財団のK/DOQIガイドラインで推奨されている国際的な基準です。主に慢性腎臓病(CKD)患者の管理で参照されます。一般的には、基準アルブミン値を4.0g/dLとする「KDIGO式 ①」が広く使われています。
※所属する施設や対象とする患者集団の基準に従って選択してください。
計算式
- Payne式:
補正Ca = 実測Ca + (4 – Alb) - KDIGO式 ①:
補正Ca = 実測Ca + 0.8 (4 – Alb) - KDIGO式 ②:
補正Ca = 実測Ca + 0.704 (3.4 – Alb)
使用上の注意
補正Ca値はあくまで推算値であり、真のCa濃度を示すものではありません。臨床判断の参考としてご活用ください。