【A】現在、「プリミドン」は抗てんかん薬として使用されるケースよりも、海外のガイドラインなどから適応外使用である本態性振戦に対して使われるケースのほうが多いと考えられます。また、「フェノバルビタール」のみで痙攣発作が改善しない患者に対して、「プリミドン」を追加するケースもみられます。
薬理作用については、「プリミドン」は肝臓で、一部 (25%) が「フェノバルビタール」と「フェニルエチルマロンアミド」に代謝されます。「プリミドン」は「フェノバール」に代謝されることで、薬効を示すと考えられますが、「プリミドン」と「フェニルエチルマロンアミド」も同様に抗痙攣作用があると報告されています。
「プリミドン」と「フェノバール」の違い
・両者は半減期が大きく異なっています。「プリミドン」の消失半減期は成人で約8時間ですが、「フェノバルビタール」の消失半減期は50~120時間と非常に長くなっています。よって、「プリミドン」投与時に …