【質問】精神科からブロムペリドールが継続して処方されている患者がいます。急性心不全になり、他の総合病院へ入院することになりました。 精神科医師は把握したうえでブロムペリドールを処方されたようなのですが、 一応添付文書上では重症心不全には禁忌です。把握しているということで処方通りお渡しをしたのですが 疑義照会するべきだったでしょうか。
【A】ブロムペリドールはブチロフェノン系の抗精神病薬であり、ドパミンD2受容体遮断作用があります。
添付文書にはブロムペリドールの禁忌として「重症の心不全の患者〔心筋に対する障害作用や血圧降下のおそれがある。」と記載されています。ブロムペリドールはハロペリドールとは同じブチロフェロン系の薬剤であり、類似薬に位置付けされており、以下の通り記載されています。
…重大な副作用 (類薬)
心室頻拍(Torsades de Pointesを含む) : 類似化合物(ハロペリドール)で心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。