TEICの初期投与設計はTDMソフトを用いるか?ガイドラインを用いるか?

【質問】テイコプラニン(TEIC)の投与設計について教えてください。 TEICの初期投与設計について、皆さんの施設ではどのように対応されていますでしょうか? TDMガイドラインを参考に初期投与設計を行なっていましたが、今の施設ではVCM同様のTDMソフトを使用して初期投与設計を行うことを勧められました。 ガイドラインをもとに投与量を決めた場合とTDMソフトを使用した場合とでは、違いがあるものなのでしょうか。

【A】 テイコプラニン(TEIC)の初期投与設計については、TDMガイドラインを参考にしている施設とTDMソフトを用いる施設があり、医療機関によって異なるアプローチがとられています。
施設① (大学病院)
TEICには広い安全域があり、そのためTDMソフトを用いたシミュレーションの使用は一般的ではありません。しかし、TDMソフトとTDMガイドラインの両方を活用することで、より効果的なシミュレーションが実施できると考えられています。

TEICの初期投与量に関するガイドラインは複数存在し、統一された見解はまだないのが現状です。そのため、施設によって初期投与量の設定が異なることがあります。

さらに、TDMソフトは組み込まれている母集団データによって不適格の場合もあります。例えば、母集団データが80歳までの人のものであれば、90歳の患者にはそのソフトウェアを適用すると誤差が大きくなる可能性があります。バンコマイシンに関しては、「安原の式」が一般的に使用されますが、これが適さない患者の場合、適切に投与設計を行うことは難しいかもしれません。

TDMソフトの利用か、あるいはTDMガイドラインの適用かは、医師やICT(感染制御チーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)との協議を経て決定することも重要です。また、個々の医療施設の内規や裁量に基づいて決まることも多く、それぞれの患者の状況、施設の設備、専門的な知識を考慮した上で、最適な投与設計方法が選択されることが望ましいと考えられます。

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