CLAPでのゲンタマイシン投与、腎機能低下時は全身投与と同じように減量する?

【質問】骨軟部組織感染症に対する局所高濃度抗菌薬灌流療法においてゲンタマイシンを使用する際、腎機能低がある場合の用量設定はどのように考えればよろしいのでしょうか。全身投与と同じ考え方となりますか?また同様にTDMを実施することが推奨されますか?ご教示頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。

【回答】骨軟部組織感染症へのCLAP療法では、腎機能低下時でも全身投与とは考え方が異なり、局所での治療効果を最優先します。そのため灌流液濃度は維持しつつ、安全のためにTDM(週1〜2回、目標トラフ値<2µg/mL)で全身への影響をモニタリングします。下記に示す通り、臨床経験上、多くの腎機能低下例で血中濃度が危険域に達することは稀と考えられますが、デブリが大きいなど薬剤が全身循環に乗りやすいハイリスク例では、特に綿密な管理と腎毒性薬の併用回避が重要です。

AI-PHARMAより回答

①いわゆるCLAPですが、週1回はTDMすることを考案された先生は推奨しておりますが、腎機能低下時の指針は現時点では十分ではないかと思いますが、自験例では非低下例と大きく差はない印象です。ただ、局所投与ですので、手術時に大きくデブリしていたり血管を傷つけている場合には循環にのるため、より綿…

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