【A】筋肉注射後に「注射部位を揉む」必要がある薬剤はアミノグリコシド系抗生物質製剤などが挙げられます。その理由は、注射部位が硬くなるのを防ぐためです。添付文書には「硬結を来すことがあるので、注射直後は、局所を十分にもむこと。」などと記載されています。
また、フストジル注射液(グアイフェネシン注射液) などのように吸収をよくするため「注射部位を揉む」必要がある薬剤もあります。
以下に添付文書に記載がある薬剤を挙げました。
抗ヒスタミン剤
・クロダミン注 (クロルフェニラミンマレイン)
・ポララミン注 (クロルフェニラミンマレイン)
アミノグリコシド系抗生物質製剤
・アルベカシン硫酸塩注射液 (アルベカシン)
・イセパマイシン硫酸塩注射液 (イセパマイシン)
・エクサシン注射液 (イセパマイシン)
・ゲンタシン注 (ゲンタマイシン)
・トブラシン注 (トブラマイシン)
・パニマイシン注射液 (ジベカシン)
・ハベカシン注射液 (アルベカシン)
・硫酸カナマイシン注射液 (カナマイシン)
・硫酸ストレプトマイシン注射用 (ストレプトマイシン)
セファマイシン系抗生物質製剤
・セフメタゾン筋注用 ( セフメタゾールナトリウム)
鎮咳去痰剤
・フストジル注射液(グアイフェネシン注射液)
注射後は局所を十分にマッサージして吸収をはかるよう注意すること。