【A】アタラックス錠はヒドロキシジン塩酸塩であり、アタラックス-Pカプセルはヒドロキシジンパモ酸塩である。アタラックス錠が発売された後にアタラックス-Pカプセルが発売された。アタラックス錠は味が苦く、潮解性があるのに対して、アタラックスPカプセルは味がわずかに苦く、吸湿性はない。アタラックス錠の苦味と吸湿性を製剤的に改良した薬剤がアタラックスPカプセルと言える。
なお、アタラックス-Pカプセル 1Cp中にはヒドロキシジンパモ酸塩 42.61mg(ヒドロキシジン塩酸塩 25mgに相当)が含有している。
ヒドロキシジンの活性代謝産物はセチリジンである。
アタラックス錠
(1)外観・性状 ヒドロキシジン塩酸塩は、白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。
(2)溶解性 水に極めて溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、無水酢酸に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
(3)吸湿性 潮解性がある。
(参考 : アタラックス錠 インタビューフォーム)