【A】海外では生ワクチンも不活化ワクチンも同時であれば摂取可能である。日本では厚生労働省定期接種実施要領や各ワクチンの添付文書の中で「2種類以上の予防接種を同時に同一の接種対象者に対して行う同時接種(混合ワクチンを使用する場合を除く)は、医師が特に必要と認めた場合に行うことができる。」と記載されており、原則1本だけとなっている。日本小児科学会は「ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える。」と明記している。
日本においてはワクチンの同時摂取は原則1本のみとなっているが、海外の例や日本小児科学会を参考に、一度に2種類以上の同時摂取が可能と考えられる。ただし、ワクチンの同時摂取は以下の詳細を参考に施設の医療担当者の裁量と判断となる。
複数のワクチンを1 つのシリンジに混ぜて接種しないことに注意が必要である。
「日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気(VPD)から確実に守るためには、必要なワクチンを適切な時期に適切な回数接種することが重要である。そのためには、日本国内において、同時接種をより一般的な医療行為として行っていく必要がある。」
「ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考え…