【A】可能であると考えられる。有害事象は増加しないという報告があり、インフルエンザワクチンの投与を推奨する報告が多数ある。
また、化学療法開始前なら2週間前までに,また治療中であれば骨髄機能の最下点(nadir)の時期を避けて接種することが望ましいとの報告もある。インフルエンザワクチンを打つタイミングを化学療法のインターバル期間に摂取するなど報告は様々であり、各施設の医療担当者の裁量と判断になる。
以下を参考とした。
2015年 乳癌診療ガイドライン
推奨グレードはB 。(推奨はすすめられる)
化学療法中は一時的な免疫能低下状態となるため感染の高リスク群である。その状態でインフルエンザに罹患すると重篤な状況になることが懸念されるほか,化学療法のスケジュールが遅延する可能性もあり,インフルエンザワクチン投与が検討されるが,一方,化学療法中のワクチン投与の安全性や有効性も懸念される。
接種のタイミングについては、化学療法施行中より、化学療法のインターバルに打つ方が抗体産生能は良い…