【A】ロゼレム錠は一過性の不眠症に有効であると考えられ、頓服での使用は可能と考えられます。ただし、添付文書には頓服での使用に関する記載はないため、頓服での使用は各施設の判断となります。
ロゼレム錠の作用機序は、メラトニン受容体に作用することで、睡眠を誘発します。覚醒中枢よりも睡眠中枢を優位に働かせて、睡眠を促す薬剤です。つまり、睡眠覚醒リズムの乱れを徐々に改善する作用であるため、効果が現れるまで、時間がかかると考えられます。
しかし、ロゼレム錠の申請資料概要に一過性不眠症に関する検討について記載されています。ロゼレム錠は単回投与において即効性を有し、頓用による治療を行う可能性が高い一過性不眠症に有用であることが示されたと報告されています。(ロゼレム錠 申請資料概要 2010年04月16日)