【質問】何種類もの湿布を受け取っている患者さんもいますが、1日に何枚まで貼ってもよいのか検討するためのツールや参考にするべきデータはありますか?
腕、肩、腰、膝とほぼ全身に使用されるケースも病状によってはあるかと思うのですが、こういった場合に注意すべきことほあるのでしょうか?
【A】湿布剤は添付文書における使用回数や枚数に準じて使用する必要があります。具体的な例としてロコアテープが挙げられます。「ロコアテープ 2枚貼付」が同成分の経口剤とAUCが同等であったため、添付文書においても、使用枚数は2枚/日までと明記されています。
ただし、これらの記載がない湿布剤に関しては、インタビューフォームなどで貼付剤と経口剤のバイオアベイラビリティ (AUCなど) を確認し、貼付枚数の目安にすることができます。具体的な例としてモーラステープが挙げられます。モーラステープはインタビューフォームにおいて経口剤の薬物動態の比較が記載されています。「モーラステープ20mg 8枚貼付」は、「ケトプロフェン徐放性カプセル(国内未発売)」を経口投与したと時とAUCがほぼ同等となってしまいます。そのため、「モーラステープ20mg 8枚貼付」以上は注意が必要です。
以下に詳細を記載します。
健康成人男性を対象とした臨床…