【A】パクリタキセル (先発品 : タキソール)は約200ミリリットルのビール(週1回投与の場合)、約500ミリリットルのビール (3週に1回投与の場合)に相当するアルコールが含有している。
当患者はアルコール清拭で発赤するため過敏症状は生じているが、飲酒は可能であり、パクリタクセルの投与は可能であると考えられる。(アルコール不耐症ではない)
しかし、「体が熱くなる、むかむかする、火照る感じがする」などの症状が出現した際には、直ちに薬剤の投与を中止し、バイタルサインなど全身状態の確認を行う必要がある。
ドセタキセルの適正使用ガイドであるが、以下の指標がわかりやすいと考えられる。
・お酒は飲めるか→「はい」と回答→投与可能
・乾杯・オトソ程度のお酒は飲めますか?→「はい」と回答→投与の際は注意しながら慎重投与
・アルコールを含むお菓子や料理を食べられるか?→「はい」と回答→投与の際は注意しながら慎重投与
・コップ1/4程度のビールを飲むと具合が悪くなると思いますか?→「はい」と回答→投与不可
・少量のお酒を飲んで意識を失ったこと具合が悪くなったことがありますか?→「はい」と回答→投与不可
(参考 : ド…