【質問】「無尿の透析患者」と「腎機能低下患者」のちがいは何ですか? 薬剤の用量調節が必要なのはどういったケースで、調節が不要なケースもあるのでしょうか?
【A】腎機能低下患者は残された腎機能で薬剤の消失まで担いますが、透析患者の場合、週3回程度の透析で薬剤が透析で消失します(透析性がある薬剤の場合)。 よって、無尿の透析患者の場合、連日の投与に加えて透析日の透析後に補充をするという投与方法があるもの(リリカなど)があったりします。 また、NSAIDsに関しては、重篤な腎機能低下患者は禁忌ですが、無尿の透析患者の場合は減量不要です。これはNSAIDsが腎機能低下患者に禁忌である理由が、これ以上腎機能を悪化させるリスクがあるからであり、薬剤が蓄積するから、ではないからです。
(CloseDi会員からの回答)