【Q】ケイツーNについて、ワーファリンを服用していない場合の腸管出血にも使用可能か?

【質問】ケイツーNについて、ワーファリンを服用していない場合の腸管出血にも使用可能でしょうか。

【A】ケイツーNを腸管出血に対して使用する場合は、ワーファリンなどのビタミンK拮抗作用のある薬剤を服用していないと適用外となる。ビタミンK欠乏による腸管出血であれば、ケイツーNの効果が発揮されるが、それ以外が原因であれば、ケイツーNの使用に関しては疑問が残る。腸管出血はさまざまな原因が考えられる。

 

ビタミンKの欠乏による次の疾患及び症状
● 新生児低プロトロンビン血症
● 分娩時出血
● 抗生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症
● クマリン系殺鼠剤中毒時に起こる低プロトロンビン血症

 

効能又は効果に関連する使用上の注意
ビタミンK拮抗作用を有し、低プロトロンビン血症を生じる殺鼠剤として、ワルファリン、フマリン、クマテトラリル、ブロマジオロン、ダイファシノン、クロロファシノン等がある。投与にあたっては抗凝血作用を有する殺鼠剤の中毒であることを血液凝固能検査にて確認すること。

(ケイツーN静注10mg 添付文書)

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