医療用麻薬 等鎮痛力価換算ツール
厚生労働省医薬局 監視指導・麻薬対策課 医療用麻薬 適正使用 ガイダンス オピオイドスイッチングの項の資料を参考に作成
大学病院にて緩和ケアチームの一員として活動していた薬剤師・須藤宏文 監修
【重要】使用上の注意点
- 実際の投与量は、患者の状態(年齢、腎機能、肝機能、併用薬など)を総合的に評価し、医療チームで検討の上、医師の判断により慎重に調整してください。
- オピオイド間には個人差の大きい「不完全な交差耐性」が存在します。オピオイドを変更(スイッチング)する際は、計算量から25〜50%程度の減量を考慮することが強く推奨されます。
- レスキュー(臨時追加投与)の量は、新しい定期投与量に応じて再設定が必要です。本ツールの計算値もあくまで目安です。
- 腎機能障害がある場合は、代謝物の蓄積が少ないフェンタニルやヒドロモルフォンが比較的安全とされていますが、投与は慎重に行う必要があります。
- オピオイドが高用量の場合、一度に全量変更せず、段階的に切り替えることも考慮します。
- 本ツールは医療専門家向けです。専門知識のない方の使用は絶対におやめください。
定期投与量の換算
mg/日
経口モルヒネ換算量 (OME)
30 mg/日
定期投与量の換算結果一覧
経口剤
貼付剤
注射剤
※ 注射フェンタニルの換算比は文献により幅があります。モルヒネ注射の換算比は10-15mg/日として計算しています。
坐剤
レスキュー薬(1回量)の目安
1日定時量の経口モルヒネ換算量(OME)の1/6を目安としています。
オプソ液5 mg
オキノーム散3.3 mg
ナルラピド錠1 mg
メサドンへの換算(特別換算)
注意
メサドンへの換算はOMEの範囲に応じて段階的に行います。また、メサドンから他のオピオイドへの逆換算の目安は確立されていません。
経口メサドン(1日量)
–
等鎮痛力価換算表(本ツール使用データ)
経口モルヒネ30mg/日と等鎮痛力価となる各薬剤の用量
※厚生労働省医薬局のガイダンスに基づく換算値
※厚生労働省医薬局のガイダンスに基づく換算値
【免責事項】
本ツールは、あくまで医療用麻薬の換算における参考情報の提供を目的としたものであり、診断・治療・投薬の決定を代行するものではありません。
提供される換算結果は、文献やガイドラインに基づく理論値に過ぎず、個々の患者に対してそのまま適用できるものではありません。
使用により発生したいかなる損害やトラブルについても、監修者および作成者は一切の責任を負いかねます。
本ツールをご利用の際は、必ず医師を含む医療チームによる臨床的判断を優先してください。
本ツールは、あくまで医療用麻薬の換算における参考情報の提供を目的としたものであり、診断・治療・投薬の決定を代行するものではありません。
提供される換算結果は、文献やガイドラインに基づく理論値に過ぎず、個々の患者に対してそのまま適用できるものではありません。
使用により発生したいかなる損害やトラブルについても、監修者および作成者は一切の責任を負いかねます。
本ツールをご利用の際は、必ず医師を含む医療チームによる臨床的判断を優先してください。