【A】頻尿予防として用いるロキソプロフェンの作用機序を以下に示す。
ロキソプロフェンの作用機序
1. プロスタグランジンの産生阻害によって腎臓の血流を低下させるので、尿の産生量が減る。相対的に排尿回数が減る。
2.尿がたまったときに尿意を伝えるメカニズムの一つとして、膀胱の上皮の細胞からプロスタグランジンが産生される。その産生されたプロスタグランジンが粘膜の下にある求心性神経を刺激すると、尿意が伝わってトイレが近くなる。ロキソプロフェンはこの経路を遮断する可能性がある。
※実際には適用外で、エビデンスレベルが高くない。
※ロキソプロフェンは即効性で半減期が短いので、出かける直前に内服するのが効果的である。
※ロキソプロフェンの服薬による腎機能低下の恐れがあるため、高齢者での使用ではなく、若年者の使用が望ましい。
【引用】頻尿の治療 ドクターサロン57巻2月号(1. 2013)