【A】プレドニゾロンの減量基準は明確に記載されているものはなく、プレドニゾロン5mgを1日2回の通常投与でいいと考えられる。以下の詳細を記載する。 会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。
ザイティガ錠はCYP17阻害作用があるため、コルチゾール (糖質コルチコイド) の合成が低下する。そのため、フィードバック作用が働き、ACTH濃度が上昇する。ACTHは糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドを上昇させる。鉱質コルチロイドが上昇すると高血圧、低カリウム血症、体液貯留/浮腫などの症状を引き起こす。ザイティガ錠を服薬する際には、鉱質コルチロイドを上昇させないために糖質コルチロイド (プレドニゾロン) と併用する必要がある。
ザイティガ錠は「1日1回1000mgを空腹時に経口投与」となっているが、臨床検査値や患者の状態から減量して投与する場合もある。その際のプレドニゾロンの減量基準を明確に記載されているものはない。また、国内第2相試験ではプレドニゾロン5mgを1日2回投与されており、これ以外の用法での安全性は確立していない。以上からプレドニゾロン5mgを1日2回の通常投与が適切と考えられる。
(参考 : ザイティガ適正使用ガイド)