【質問】化学療法時に生じる吃逆に性差はありますか?もしあるならその理由は何でしょうか?見ていると吃逆が起こる方は圧倒的に男性に多い気がしています。
【A】「化学療法の際に生じる吃逆は男性のほうが多い」と多数の文献から報告されています。この理由として身長が低い人よりも高い人に多いことや、男性は女性に比べてSRC (steroid receptor coactivators)の脳内発現量が多いことが考えられますが、明確な理由は明らかにされていません。一方で、化学療法時において、吐き気・嘔吐と吃逆の間には逆相関があるため、吐き気・嘔吐は女性の方が多いと報告されています。
・薬剤誘発性の吃逆は、中枢神経系、迷走神経または横隔膜神経への影響と関連していると考えられます。
・化学療法時に副作用軽減のために使用されるデキサメタゾンが代表的な薬剤の一つです。デキサメタゾンからメチルプレドニゾロンに変更すると吃逆が緩和されたと報告されています。
(Treatment of dexamethason…