【Q】リスペリドン内用液をお茶やコーラと混合して服用することが不可な理由は?

【A】リスペリドン内用液は茶葉抽出飲料 (紅茶、烏龍茶、日本茶等)やコーラにより混合直後から含量が低下することがあるため、これらと混合して服用することが不可とされています。
タンニンはお茶に含まれているポリフェノールの一種です。このタンニンとリスペリドンが疎水的相互作用やファンデルワールス力により混合直後から不溶性キレートを形成することにより、リスペリドン含量が低下すると考えられます。また、コーラは、混合によりリスペリドンの含量が低下するという報告、低下しないという報告がありますが、念のため注意する必要があります。以下に詳細を記載します。

添付文書やインタビューフォームの記載は?

茶葉抽出飲料 (紅茶、烏龍茶、日本茶等) 及びコーラは、混合すると含量が低下することがあるので、希釈して使用しないこと。
(リスパダール内用液  添付文書)

 

リスパダール3mL (1mg/mL) + 以下の飲料水100mL

・午…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】「インヴェガ」と「リスパダール」の違いは?

【A】「インヴェガ」の成分であるパリペリドンはリスペリドンの主要代謝物です。リスペリドンを服用すると体内で代謝され、パリペリドンに変化します。そのため、「インヴェガ」と「リスパダール」は共にセロトニ...

新着記事

ロスーゼット錠、エゼアト錠、リバゼブ錠の一包化の可否は?

【質問】ロスーゼット、エゼアト、リバゼブの一包化は可として良いでしょうか。一包化が必要な患者については、配合剤ではなく、それぞれ処方してもらった方が適切なのでしょうか。 【回答】 ロスーゼット配合錠 ...

緑内障患者への抗コリン作用薬処方時の対応と判断基準は?

【質問】緑内障で抗コリン作用薬が使用できない閉塞隅角緑内障か、使用することで急性緑内障発作の可能性がある狭隅角か、使用可能な緑内障か、どのように判断していますか? 日本眼科医会の緑内障連絡カードや本...

ゲンタマイシン注の投与におけるトラフ値・ピーク値は?

【質問】ゲンタマイシン注(GM)についてご教示ください。 中等度腎機能低下で150mg1日1回の投与方法で開始したところ、トラフ値1.8、ピーク値10前後(だったと思います)の結果を受けて60mg1日1回へ減量しま...

新着記事をもっと見る