【Q】ジクトルテープは、使用部位が「胸部、腹部、上腕部、背部、腰部又は大腿部に貼付し」とあり、一方で他の経皮吸収型消炎鎮痛剤では「患部に貼付」とあるが何故か。ジクトルテープの作用は貼付部位のみならず全身的な作用があると考えるべきか。指導する際は、鎮痛部位に直接貼る必要はないか。
【A】ジクトルテープは全身作用型の貼付剤であり、疼痛部位に直接貼る必要はありません。
ジクトルテープは経皮的に吸収され、全身循環血を介して鎮痛効果を発揮するテープ剤である。がん疼痛以外の疼痛疾患においても、全身性NSAIDs製剤の新たな投与経路として治療の選択肢を広げる製剤であると考え、 腰痛症等の適応取得を目指し、開発に着手した。(ジクトルテープ インビューフォーム)
・同成分の既存薬にボルタレンテープがありますが、局所作用のため、用法は「患部に貼付する」となっています。ジクトルテープは局所作用型のボルタレンテープの有効成分を5倍に増量させたものです。ジクトルテープはボルタレンテープの有効成分の含有量を5倍にし、血中に移行する量を増加させて、全身作用型製剤に改良されました。