外来の妊婦に対するインフルエンザ治療薬の選択は?

【A】オセルタミビル(商品名 : タミフル)は妊婦に対して安全かつ効果的であるとの豊富な情報1,2があります。また、吸入薬であるラニナニビル(商品名 : イナビル)は、体への暴露が少ないため、問題ないとされており、2014年の後ろ向き研究による妊娠初期を含む約100人を対象とした研究では、妊娠や胎児への有害な影響が増加しない3ことが報告されている。同様にリレンザ (商品名 : ザナミビル)は吸入薬であり、同様に妊娠や胎児への有害な影響が増加しない2ことが報告されている。一方で、バロキサビル マルボキシルについては、安全性と有効性に関するデータが不足しているため、妊娠や産後の患者には現在、推奨されていない1。

処方医には妊婦に対する情報が豊富なオセルタミビルの使用が最も推奨されている。利便性を考慮するのであれば、ラニナニビルも選択肢の一つである。

妊娠中や産後の女性は、インフルエンザによる入院リスクが高まる4,5ため、特に注意が必要であることも説明を行い、薬に使用に対する不安を解消し、服薬への安心感をもてるように配慮する必要がある。

追記、イナビルの報告は日本でのみの発売であり、下記の論文だけのようです。

この研究は、ラニナミビル投与を受けた112人の…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

外来の妊婦に対するインフルエンザ治療薬の選択は?

【A】オセルタミビル(商品名 : タミフル)は妊婦に対して安全かつ効果的であるとの豊富な情報1,2があります。また、吸入薬であるラニナニビル(商品名 : イナビル)は、体への暴露が少ないため、問題ないとされてお...

【Q】抗インフルエンザ薬と新型コロナ治療薬は併用可能か?

【A】抗インフルエンザ薬と新型コロナ治療薬が併用禁忌でなければ、併用は可能と考えられます。そのため、現在発売されている下記の抗インフルエンザ薬や経口新型コロナ治療薬の併用は可能です。 抗インフルエン...

新着記事

ビラノアは授乳中に服用可能か?

【質問】ビラノアは授乳中服用できますか? 【回答】ビラスチン(商品名:ビラノア)は第二世代抗ヒスタミン薬ですが、授乳中の使用については慎重な判断が必要と考えられます。ヒト母乳中への移行に関する直接的...

膀胱留置カテーテル挿入中の過活動膀胱治療薬継続の意義は?

【質問】泌尿器科の薬を服用中の方が膀胱留置カテーテルを挿入することになった場合の内服を継続する意義についてご教示ください。 過活動膀胱の薬を内服中の方が入院後に尿カテ留置となりました。一時的で早々に...

偽痛風患者のコルヒチン投与における適切な用量設定と腎機能調整は?

【質問】偽痛風に対するコルヒチンの使い方について教えてください。偽痛風と診断された方にコルヒチンが処方されたが、使い方がわからず困っています(1回1錠1日3回毎食後)。中等度〜高度腎機能障害がある場合...

新着記事をもっと見る