【質問】マグネシウム製剤の日本の添付文書には併用に関する記載は、両製剤とも記載なし。薬の相互作用としくみ や ストックリーの医薬品相互作用にも記載なし。
米国添付文書には、[Magnesium Salts: May decrease the serum concentration of Levothyroxine. Management: Separate administration of oral levothyroxine and oral magnesium salts by at least 4 hours. Consider therapy modification]と相互作用欄に記載あり。甲状腺の専門病院の患者向けホームページにも酸化マグネシウムが影響ありと掲載してあるものもあり。酸化マグネシウムはチラーヂンと時間をあけることが望ましいのか?
【A】酸化マグネシウムとチラーヂンの相互作用に関する記載は国内の添付文書にはありません。しかし以下の報告から、酸化マグネシウムはチラーヂン(レボチロキシン)の作用を低下させる (胃腸からのT4の吸収を阻害する) 可能性があり、両者は少なくとも4時間の間隔をあけて服薬することが望ましいと考えられます。ただし、酸化マグネシウムとチラーヂンは併用禁忌な薬剤ではなく、投与間隔に…