【質問】両面アルミ包装の薬剤は湿気や光に弱い薬剤が多いかと思いますが、アジレクトは一包化可能であるとの文献を拝見しました。 例えば取り出すときに落下しにくい、力の入りにくい人でも出しやすい、など両面アルミ包装は保存性以外にもなにか利点のある包装なのでしょうか?
【A】両面アルミPTP包装は、湿気や光、酸素からの保護や、ピロー包装などの2次包装が不要であるなどのメリットがあります。一方で、両面アルミPTP包装のため、中身がみえないことや外観が単調であるため医療過誤につながる可能性などのデメリットもあります。
両面アルミPTP包装は各PTP製造メーカーにより、1㎡を通過する1日あたりの水蒸気量を減少させることによる防湿性の向上や錠剤を押し出しやすくする取り出し性などの改良が重ねられてきました。
以上より両面アルミ包装のメリットは湿気や光など安定性の向上が主な使用目的であると考えられます。
アジレクト錠は両面アルミPTP包装です。アジレクト錠は1包化可能な錠剤で、湿気や光に対して安定であり、両面アルミPTP包装である必要がありませんでしたが、海外で発売されていた包装が両面アルミPTP包装であったため、日本においても同様の包装での発売となりました。