【A】サンディミュンカプセルは油をベースとした製剤であり、消化管吸収において胆汁分泌量や食事の影響を受けやすく、吸収にばらつきが大きいという問題があった。この点を改善するため改良を加えたのがネオーラルカプセルで、水に触れるとマイクロエマルジョンを形成し、水溶性の性質を呈する。そのため、ネオーラルは吸収が速やかで、胆汁酸分泌量や食事の影響による吸収の変動が少なく、より安定した吸収が得られる製剤となっている。よって切り替え時に吸収が異なるため、注意が必要である。
サンディミュンカプセルの販売開始は1991年1月であり、ネオーラルカプセルの販売開始は2000年5月である。ネオーラルカプセルの販売開始前から継続してサンディミュンカプセルを使用している患者が現在も使用していると考えられる。
ネオーラルカプセルとサンディミュンカプセルの違いについては【薬剤師国家試験 実務】第103回 問278-279にも出題されている。
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