【Q】強膜炎の患者にネオーラルカプセル使用予定(100㎎/day)。服用タイミングはいつが良いか?

【A】ネオーラルカプセルは添付文書の用法には「1日2回」と記載されており、「食前」「食後」に関する記載はありません。

ネオーラルカプセルの食事に対する影響は、「空腹時」投与に比べて「食後」投与は血中濃度は低くなると報告されています。

サンディミュンよりネオーラルの方が食事による影響や胆汁分泌量の影響が受けにくい(日本内科学会雑誌 第100巻 第10号・平成23年10月10日)と報告されています。

強膜炎に対してネオーラルを使用する場合、目標とする血中濃度は設定されていないため、服用タイミングによる効果の大きな差は認められないと考えられます。

よって。ネオーラルカプセルは服用タイミングを決めて内服を継続することで血中濃度が一定に保たれることが重要であり、1日2回の「食後」or「食前」の服薬が妥当と考えられます。

 

※強膜炎は関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、またはその他の自己免疫疾患に伴って、発症することがある疾患です。原因は不明なことが多いです。主要な症状は、眼の奥深くでうずくような痛みです。

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】ナウゼリン錠は食後投与でも効果が低下しないか?

【A】ナウゼリン錠の効果を最大化させるためには食前投与が望ましいと考えられます。 ナウゼリン錠は食後に服薬すると吸収が遅延し、効果発現が遅くなります。一方で、絶食下ではTmax=15分と非常に早くなります...

新着記事

アミオダロンとゾコーバが併用禁忌ではない理由は?

【質問】アミオダロンとパキロビットは併用禁忌ですが、 アミオダロンとゾコーバは併用禁忌ではないのは なぜでしょうか。 【回答】 アミオダロンはパキロビッドとの併用はリスクが明確なため禁忌とされています...

opioid naive患者 に対するフェンタニルパッチの使用は0.5mg規格のみか?

【質問】opioid naive患者 に対するフェンタニルパッチの使用ができるようになったのは低用量0.5mgの1日製剤だけでしょうか?3日製剤は適応外となりますか? 【A】オピオイドナイーブ患者に対してフェンタニル...

PPN製剤をCVポートから投与可能か?

【質問】PPN製剤をCVポートから投与することは可能なのでしょうか? 【A】PPN(末梢静脈栄養法)は通常、末梢静脈から投与されますが、成分や技術的にはCVポート(中心静脈カテーテル)からの投与も可能と考えら...

新着記事をもっと見る