【A】イメンドカプセルの用法は「通常、成人及び12歳以上の小児にはアプレピタントとして抗悪性腫瘍剤投与1日目は125mgを、2日目以降は80mgを1日1回、経口投与する。」です。
イメンドカプセル125mgは病院において抗悪性腫瘍薬を投与する1時間前〜1時間半前に服薬します。化学療法を施行するのは午前中が多いと考えられますので、服薬時間は午前中となることが多いです。
2日目以降は1日目投与後の24時間後となるため、2日目の午前中に服薬することになります。
イメンドカプセルは食事に影響をしない薬剤であり、2日目の服薬は朝食後でなくても問題ありませんが、服薬コンプライアンスを考慮すると、朝食後に服薬することが最適と考えられます。
・食事摂取の有無は、本剤の薬物動態に大きな影響を及ぼさないと考えられることから、食事のタイミングに関わらず投与可能である
・本剤は、抗悪性腫瘍剤の投与1時間〜1時間30分前に投与し、2日目以降は午前中に投与すること。
・経口投与した際の本剤の血漿中濃度推移から、本剤の投与は抗悪性腫瘍剤の投与1時間〜1時間30分前に行うことが望ましいと考えられた。また、2日目以降は初日のおよそ24時間後の投与となるようにした。
(イメンドカプセル インタビューフォーム )
食事・併用薬の影響
日本人の健康成人男性 (20〜35歳) に本剤125mgを空腹時及び食後 (標準的和朝食摂取後) に単回経口投与した時、食後投与のCmax及びAUC0-∞は空腹時投与に比べて、それぞれ1.08倍及び1.31倍であった。外国人の健康成人男女 (18〜43歳) 21例に本剤125mg又は80mgを空腹時及び食後 (高脂肪食摂取後) に単回経口投与した時、食後投与のCmax及びAUC0-∞は空腹時投与に比べて、125mg投与でそれぞれ1.25倍及び1.20倍、80mg投与でそれぞれ1.14倍及び1.09倍であった。 (イメンドカプセル インタビューフォーム )
→イメンドカプセルは空腹時と食後投与で薬物動態の大きな差はないことがわかります。