【A】「悪性腫瘍による高カルシウム血症」に適応のあるビスホスホネート系の薬剤はゾメタ点滴静注 (ゾレドロン酸) とパミドロン酸二Na点滴静注用の2種類しかない。(テイロック注射液10mgは2016年に販売中止となった。)
パミドロン酸二Na点滴静注用よりもゾメタ点滴静注 (ゾレドロン酸) がカルシウムの低下作用は高かったと報告がある。
(J Clin Oncol. 2001 Jan 15;19(2):558-67.)
※「悪性腫瘍による高カルシウム血症」‥高カルシウム血漿は悪性腫瘍患者の末期にみられる症状の一つである。悪性腫瘍患者の約 5 ~ 10% に認められる。
海外ではIbandronate (日本ではボンビバ静注)も使用されることがある。パミドロンと同様の効果と報告されている。(Support Care Cancer. 2003 Aug;11(8):539-47)
日本でのボンビバ静注の適応は骨粗鬆症である。