【Q】ダイアート錠の後発品は遮光保存であるが、先発品は遮光保存でない理由は?

【質問】ダイアート (AGの「DSEP」も含む) は、添付文書上に【遮光保存】の記載がなく、バラ錠も流通しているのに対して、ジェネリックのアゾセミド「JG」は【遮光保存】の記載があるのは何故でしょうか。

【A】2011年9月にダイアート錠のPTPシートは遮光色から透明色に変更され、さらに「遮光保存」から「室温保存」に変更されました。添加物を改良することにより、光に対する安定性が向上したことから変更となりました。

ダイアート錠30mg/60mgは、光に安定であるため遮光保存する必要がありません。そのため、一包化後も遮光の必要はありません。 (三和化学研究所の資料より)

特許の観点から、添加物の改良に関する内容は、添付文書には記載されておりません。

特許プラットホーム内の「アゾセミドを有効成分とするコーティング製剤」によるとコーティングに用いる添加物をアナターゼ型二酸化チタンではなく、ルチル型二酸化チタンにすることにより光に対する安定性が向上したと記載されています。

ダイアート錠の添付文書によると、添加物として「酸化チタン」が含まれていることがわかります。酸化チタンは別名 二酸化チタンとも呼ばれています。また、ダイアート錠は光の変色に強い三二酸化鉄を用いられてい…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】利尿剤の疾患別の使い分けは?

【A】 浮腫→ループ利尿薬が最も適している。効果が強すぎるときはチアジド系利尿薬を使用。効果が不十分な場合はチアジド系やK保持性利尿薬と併用する。 高血圧→チアジド系利用薬 Na再吸収抑制による循環血漿量減...

【Q】ループ利尿薬の換算・使い分けは?

【コメント】フロセミド (ラシックス)は持続時間は短いが高血圧などの適応症が多く、急性期に使いやすい。アゾセミド (ダイアート) は持続時間が長く、うっ血性心不全群に対してフロセミドよりも優れているとの...

新着記事

偽痛風患者のコルヒチン投与における適切な用量設定と腎機能調整は?

【質問】偽痛風に対するコルヒチンの使い方について教えてください。偽痛風と診断された方にコルヒチンが処方されたが、使い方がわからず困っています(1回1錠1日3回毎食後)。中等度〜高度腎機能障害がある場合...

DOACから他のDOACへの切り替えの考え方は?

【質問】DOACを服用していて血栓症が発症した場合に他のDOACに切り替えることがあるかと思いますが、その切り替え方法の考え方についてご教示ください。よろしくお願いいたします。 【回答】DOACの切り替えを検討...

透析患者に対するワーファリンの用量調節について

【質問】透析患者にWfが導入されたのですが少量から開始していても急にINRが3〜4と過延長になったりと用量調整が定まらないことが多く上手くいきません。 透析患者に対するワーファリンのエビデンス、用量調整の...

新着記事をもっと見る