【質問】心不全でARB/ACEとMRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)を併用している症例で高K血症となった場合、一律にMRAを中止することが多いのですが(その後再開されないこともしばしば・・・/循環器科の医師ではないこともあり・・・)、心保護作用などを考えるとそれが適切なのか判断に迷うことがあります。個々の心機能の程度で対応は異なるとは思うのですが、根拠となるデータなども含めて、他のご施設ではどのように対応されているのかご教示頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。
【回答】
回答① MRAは第二世代ですか?心保護腎保護等、RAS系MRAの効果はかなり大きいと思います。血清K値やその時の全身状態にもよりますが、服薬に問題がなければ、カリウム吸着剤を投与しながら継続をしていただいております。中には、入院中の差し入れ等で果物や野菜ジュースを取っていた例もあります。長期的な効果を考えると、可能な限り継続すべきかと思いますが、いかがでしょうか。
回答②
MRA(アルドステロン拮抗薬)は、HFrEF(左室駆出率が低下した心不全)治療において、ARNIやβ遮断薬、SGLT2阻害薬と並ぶ「主要な薬物治療の柱」の一つです。RALES試験(重症心不全におけるスピロノラクトン)、EPHESUS試験(急性心筋梗塞後のエプレレノン)、…