【Q】ボルタレンゲルなどの塗布剤の使用した直後に湿布を貼付するのは避けるべきか?

【A】ボルタレンゲルなどの塗布剤は同成分の経口剤と比較して、AUCが非常に低いと考えられます。しかし、ボルタレンゲルを塗布した部分に湿布などを貼付する(密閉する)ことは、著しく経皮吸収が高くなり、CmaxやAUCが増加するため、避けることが望ましいと考えられます。さらに、皮膚への刺激が増加する可能性もあります。

健康成人男子と健康高齢男子(65 歳以上)の腰背部(25×30cm)に 1%ジクロフェナクナトリウム軟膏を塗擦し 8 時間適用(8 時間後に塗擦部位を拭き取り)したとき及び健康成人 男子にジクロフェナクナトリウム錠 25mg を経口投与したときの薬物動態パラメータを 下表に示す。経口投与との比較では血漿中濃度は極めて低く、体循環血に移行する量は著しく低いことが示された。高齢者においては、成人との比較で Tmax の遅延、Cmax 及び AUC の増大等の薬物動態パラメータの変動が認められているが、経口投与時と比較して血漿中の未変化体は低濃度で推移しており、全身への暴露は成人と比べても顕著な相違はないものと推察された。

ジクロフェナク錠25

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

新着記事

膀胱留置カテーテル挿入中の過活動膀胱治療薬継続の意義は?

【質問】泌尿器科の薬を服用中の方が膀胱留置カテーテルを挿入することになった場合の内服を継続する意義についてご教示ください。 過活動膀胱の薬を内服中の方が入院後に尿カテ留置となりました。一時的で早々に...

偽痛風患者のコルヒチン投与における適切な用量設定と腎機能調整は?

【質問】偽痛風に対するコルヒチンの使い方について教えてください。偽痛風と診断された方にコルヒチンが処方されたが、使い方がわからず困っています(1回1錠1日3回毎食後)。中等度〜高度腎機能障害がある場合...

DOACから他のDOACへの切り替えの考え方は?

【質問】DOACを服用していて血栓症が発症した場合に他のDOACに切り替えることがあるかと思いますが、その切り替え方法の考え方についてご教示ください。よろしくお願いいたします。 【回答】DOACの切り替えを検討...

新着記事をもっと見る