【質問】抗がん剤や麻薬ほどしっかり規則正しく服用してもらう必要があるとおもうのですが、基本的には分包しないよう社内ルールが設けられています。危惧しているのは分包機の不備による薬剤紛失や破壊ということでしょうか?また、代替対応としてチャック袋(プチプチ)に裸錠を入れて管理するのはセロポリ分包紙に封したときと同様の保存条件を得られるものでしょうか?
【A】病院や薬局の調剤内規に、「麻薬・覚せい剤原料」は、一包化しないほうが望ましい薬剤として定められていることが多いと考えられます。加えて、「治験薬」や「抗癌剤」も同様に一包化しないように定められているケースもあります。
調剤内規には一包化しないほうが望ましい理由が明確に記載されていませんが、「麻薬・覚せい剤原料」は厳密な管理が必要な薬剤であり、「分包機の不備による薬剤紛失や破壊」を避けるためと考えられます。
ただし、「コデインリン酸塩散10%」などの散薬の麻薬は、分包が必要であるため、分包機を使用するケースが多いかと思います。
また、薬剤紛失や破壊のリスクが低い「パッカー式分包器 (卓上型分包器) 」を使用するケースもあります。
「セロポリ分包紙」と「チャック袋」の保存性の差については、商品によってバラツキがあるため、一概には回答できないと考えられます。同等と考え…