【A】ワルファリンとブコロームを併用する際には、ワルファリンの投与量を減量を検討する必要があります。以下に詳細を記載します。
ワルファリンの添付文書において、ブコロームとの相互作用に関しては以下の記載が存在する。
本剤 (ワルファリン) の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。
引用)ワルファリン添付文書
J-RHYTHM Registryのサブ解析において、ワルファリンおよびブコローム併用群では、ワルファリン単独群と比較して、ワルファリン投与量の有意な減量を認めた。
1.4± 0.7 mg/日(併用群) vs. 2.9± 0.4 mg/日(単独群),p< 0.001)
引用)小谷英太郎ほか, 心電図 33(3):195-208,2013.
上記のことをふまえれば、「ワルファリン単独使用患者に対してブコロームの追加投与」、「ワルファリンおよびブコロームの併用患者においてブコロームの中止を検討する」際には、慎重なPT-INRのモニタリングが必要となる。