【Q】ワルファリンとアゾール系抗真菌薬との相互作用は?

2016年10月18日より
アゾール系抗真菌薬ミコナゾール(商品名フロリードゲル経口用2%、フロリードF注)とワルファリンカリウム(ワーファリン他)が併用禁忌となった。その他のアゾール系抗真菌薬は慎重投与。
 
以下、ワーファリン添付文書記載

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.出血している患者(血小板減少性紫斑病、血管障害
による出血傾向、血友病その他の血液凝固障害、月
経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、
流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦、頭蓋
内出血の疑いのある患者等)
〔本剤を投与するとその作用機序より出血を助長す
ることがあり、ときには致命的になることもある。〕
2.出血する可能性のある患者(内臓腫瘍、消化管の憩
室炎、大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重症高血圧症、
重症糖尿病の患者等)
〔出血している患者同様に血管や内臓等の障害箇所
に出血が起こることがある。〕
3.重篤な肝障害・腎障害のある患者
〔ビタミンK依存性凝固因子は肝臓で産生されるの
で、これが抑制され出血することがある。また、
本剤の代謝・排泄の遅延で出血することがある。〕
4.中枢神経系の手術又は外傷後日の浅い患者
〔出血を助長することがあり、ときには致命的にな
ることもある。〕
5.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
6.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
〔「重要な基本的注意」及び「妊婦、産婦、授乳婦等
への投与」の項参照〕
7.骨粗鬆症治療用ビタミンK2(メナテトレノン)製剤
を投与中の患者
〔「相互作用」の項参照〕
8.イグラチモドを投与中の患者
〔「相互作用」の項参照〕
9.ミコナゾール(ゲル剤・注射剤)を投与中の患者
〔「相互作用」の項参照〕

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