【Q】男性がコルヒチンを使用した場合に、避妊をする必要があるか?避妊期間は?

【A】コルヒチンは男性の精巣毒性を引き起こすことがあるため、避妊することが望ましいと考えられます。コルヒチン服薬後の避妊期間は明確にされていませんが、他の避妊を必要とする薬剤や精子の平均寿命を考慮すると、3〜6ヶ月が目安となると考えられます。詳細を以下に示します。

コルヒチンの添付文書には、

【使用上の注意】
その他の注意の項
・父親が本剤を服用した場合、その配偶者より、ダウン症候群及びその他の先天異常児が出生する可能性があるとの報告がある。
(吉田篤ほか.眼科.1985;27(11):1359)

・ラットにおいて精巣毒性(精上皮細胞の脱落等)を引き起こすことが報告されている。
(Correa LM, et al.Toxicol Sci.2002;69(1):175-82)

との記載があることから、内服中は避妊は必要と考える。

コルヒチン投与後の避妊期間に関して、添付文書上には記載はない。

コルヒチン以外の避妊を必要とする薬剤において、薬剤投与後の避妊期間に関する記載がある薬剤を以下に示す。。
・メトトレキサート(投与後の避妊期間3ヶ月)
・エトレナート(投与後の避妊期間6ヶ月)
・ガンシクロビル(投与後の避妊期間90日)
上記以外にも避妊期間に関する記載のある薬剤は存在するが【3ヶ月から6ヶ月】との記載が多く見受けられる。

3ヶ月とする理由としては、精子の平均寿命が74日とされることに由来すると考える。
(Amann RP.J Androl.2008;29(5):469-87.)

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