【A】ディレグラ (フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン) 単剤での情報はない。
以下の報告からディレグラは妊婦に安全性の高い薬剤であると考えられる。
1. フェキソフェナジン塩酸
・イギリス 妊娠初期の3ヶ月で30例処方あり。関連性が疑われるものはなかった。
・妊娠初期に抗ヒスタミンを服用した17266例の母親の17776回の出産における、18197例の出生児に対するレトロスペクティブ調査では奇形発生の危険率は増加していない。この中でフェキソフェナジン塩酸は16例の妊婦が服用し、14例は単剤で服用していた。服用した母親の出生時に催奇形性が認められたとの記載はない。
(参考 : 実践妊娠と薬 10,000例の相談事例とその情報 林昌洋/編集 佐藤孝道/編集 北川浩明/編集 )
2. 塩酸プソイドエフェドリン‥
・オーストラリア基準
リスクC (催奇形性はないが、その薬理効果によって、胎児や新生児に有害作用を引き起こす薬、または、その疑いのある薬。これらの効果は可逆的なこともある。)
・妊娠初期に塩酸プソイドエフェドリンを服薬した母親の940例の出生児に奇形発生の危険率は増加していない。(参考 : Prescribing medicines in pregnancy 4th edition)