【質問】グリセリン浣腸液を40℃程度に加温したが使用しなかった場合、その浣腸液を翌日再加温して使用可能と判断できるか?
【A】現在、公開されている報告には、グリセリン浣腸液を40°Cで加熱後の成分含量や試験結果は見当たりません。ただし、ある製薬会社の資料によれば、「40°Cで5回繰り返し加熱された個包装のグリセリン浣腸液でも、成分含量やpHの変化は無い」と報告されています。グリセリン浣腸液の成分を考慮して、40°Cで加熱したものを再利用することは大きな問題を起こさないと思われますが、最終的な判断は現場で行う必要があります。
また、グリセリン浣腸「オヲタ」のチューブキャップには潤滑剤(ジメチルポリシロキサン)が塗布されており、キャップを回して外すことで、先端部に潤滑剤を塗ることができます。40°Cで加熱すると、潤滑剤が液だれする可能性があるため注意が必要です。
なお、グリセリン浣腸「ケンエー」、「ムネ」、「マイラン」、「ヤマゼン」のグリセリン浣腸液50%製品には、チューブキャップに潤滑剤は塗布されていません。
グリセリン浣腸液の成分について
40°Cに加熱した後もグリセリン浣腸液の成分は安定していると考えら…