尿道カテーテル留置患者における抗コリン薬服用時の尿閉リスクは?

【質問】抗コリン薬による尿閉について例えば前立腺肥大で薬物治療無効のため尿道カテーテルを留置している患者が、抗コリン薬服用した場合、それでも尿閉のリスクはあるのでしょうか。

【A】

尿閉とは膀胱まで移送された尿が尿道より排泄できない状態。排尿ができない状態が完全尿閉であり,少量排尿可能で残尿がある状態が不完全尿閉である。(医学書院 医学大辞典 第2版)

尿道カテーテル留置は、尿道を通じて膀胱内に直接挿入する方法です。尿道カテーテルは膀胱から直接尿を排泄するため、カテーテルが正確に設置され、適切に管理されている場合、尿閉のリスクはほぼないと考えられます。ただし、カテーテルの留置や管理に問題がある場合、尿閉のリスクは存在します。

尿道カテーテル留置にはいくつかの欠点があります。尿漏れ、閉塞、自然抜去、自己抜去、そして感染が主なものとして挙げられます。特に尿漏れの場合、抗コリン薬の使用を考慮することもあります。

 

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

膀胱留置カテーテル挿入中の過活動膀胱治療薬継続の意義は?

【質問】泌尿器科の薬を服用中の方が膀胱留置カテーテルを挿入することになった場合の内服を継続する意義についてご教示ください。 過活動膀胱の薬を内服中の方が入院後に尿カテ留置となりました。一時的で早々に...

新着記事

インスリン注射のペン残量不足時に2本併用するのは可能か?

【質問】インスリン注射を使用する際、2本を使用して単位数を満たしてもよいか。 例えば20単位を1本は5単位、もう1本は15単位で注射する場合などはどうか。 【回答】ペン型インスリンで必要単位量に残量が満たな...

ユニフィルによる夜間頻尿が考えられる場合、朝食後投与も可能か?

【質問】ユニフィルによる夜間頻尿が考えられる場合、朝食後投与を考慮してもよいか。それとも、処方の変更が望ましいか。 【回答】 テオフィリンは気管支拡張薬として有効である一方、腎臓でのアデノシンA1受容...

リスパダールによる嚥下障害の対処法と特徴は?

【質問】リスパダールによる嚥下障害について リスパダール服用中の患者に顕性誤嚥の訴えがあった場合、どのような対応をすべきか。リスパダール中止による影響はないか。代替薬はあるか。そもそも、リスパダー...

新着記事をもっと見る