帯状疱疹のワクチンは神経痛が残っている場合でも打ってもいいか?

【質問】帯状疱疹のワクチンを打つのに発疹ある急性期はダメなのは分かるのですが、神経痛が残っている場合でも打たない方が良いのでしょうか? タイミングが分からなくて困ってます

【A】帯状疱疹の発疹が治まった後で神経痛が残っている場合でも、ワクチン接種 (シングリックス筋注用)は不可ではないと考えられます。ただし、急性期の発疹がある間はワクチン接種は避けるべきです。

接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない者)は下記の該当する方です。

・明らかな発熱(通常37.5℃以上)を呈している者
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
・本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
・上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

以上をまとめると

  1. 発疹を伴う急性期の帯状疱疹の間は、症状が治まるまでワクチン接種を延期すべきです。
  2. 発疹が治まってからワクチン接種までの間隔に明確な決まりはありませんが、発疹が消えてから接種するのが望ましいと考えられます。。
  3. 過去に帯状疱疹にかかったことがあり、神経痛が残っている場合でも、シングリックスを接種することで再発を予防できます。

(参考 : グラクソスミスクライン シングリックス 接種上の注意)

Centers for Disease Control and Prevention(アメリカ疾病予防管理センター)
https://www.cdc.gov/vaccines/vpd/shingles/public/shingrix/index.html

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