【コメント】2017年7月に製造販売承認された。適応は「既存治療で効果不十分な関節リウマチ」であり、作用機序はJAK1、JAK2、JAK3、TYK2の4種類のうちJAK1及びJAK2活性を阻害する薬剤である。
同薬効のJAK阻害剤としてゼルヤンツ錠が2013年5月に販売開始となっている。オルミエント錠とゼルヤンツ錠の違いは、ゼルヤンツ錠はJAK1、JAK2、JAK3、TYK2の4種類すべて阻害するのに対し、オルミエント錠はJAK1及びJAK2活性のみを選択的に阻害する点である。これら二つの薬剤の効果を直接比較した試験はないが、臨床試験結果から同程度と考えられる。参考として以下に、ヒュミラとの比較を記載する。
メソトレキサート+ヒュミラ (アダリムマブ) 群 VS メソトレキサート+オルミエント (バリシチニブ) 群
→メソトレキサート+オルミエント (バリシチニブ) 群の方が痛み、疲労およびQOLに優位な改善が見られた。
Patient-reported outcomes from a phase 3 study of baricitinib versus placebo or adalimumab in rheumatoid arthritis: secondary analyses from …