【Q】ゾフルーザ錠は小児は何歳から使用可能か?

【A】12歳未満の小児に対しては体重別に以下の投与量となり、10kg以上の小児に投与可能です。

40kg以上‥ゾフルーザ20mg 2錠
20kg以上40kg未満‥ゾフルーザ20mg 1錠
10kg以上20kg未満‥ゾフルーザ10mg 1錠

小児における臨床試験では年齢は1歳から11歳 [中央値8歳〕を対象に行なっています。年齢が低く、錠剤が服薬困難な患者への投与方法については現在、正式には公表されていません。錠剤の半割 or 粉砕による投与と考えられます。粉砕後の安定性に関するデータはあると思われます。(正式な公表は現在はなし)

(2018年3月13日更新)

ただし、日本小児科学会より発出されている2019/2020シーズンのインフルエンザ治療指針においては「ゾフルーザ(バロキサビル)は12 歳未満の小児に対する同薬の積極的な投与を推奨しない。」と記載されています。これは小児に対する使用経験が多くないこと、耐性ウイルスの発現が懸念されることが理由となっています。(2020年1月1日更新)

ゾフルーザ顆粒2%分包は今後発売予定ですが。2020年1月現在薬価収載されていません。(2020年1月1日更新)

 

ゾフルーザ錠10mg ゾフルーザ錠20mg
添付文書

以下、注意点の記載あり。

錠剤を幼児に投与した場合、誤嚥や吐き出し、口腔内残薬の可能性があることから、小児に対しては、本剤を適切に経口投与できると判断された場合にのみ投与する。

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