【Q】腎機能低下患者 (Ccr30) にセフジトレンピボキシル (メイアクトMS錠) を投与したい。用量は?

【A】Ccr30と中等度の腎機能低下患者に対してのセフジトレンピボキシル(メイアクトMS錠)の投与量は1日200〜300mg 分2〜3などに減量して投与することが必要と考えられる。
以下の通り、腎機能低下患者における用量は幅があり、施設の医療担当者の裁量と判断となる。

Ccr > 50 300〜600mg 分3
Ccr = 10〜50 200〜300mg 分2〜3
Ccr <10 100〜200mg 分1〜2
(参考 : CKD診療ガイド2012 日本腎臓学会編)

Ccr <20 100〜200mg 投与間隔12〜24時間
(参考 : 改訂3版 腎機能別薬剤使用マニュアル)

用法及び用量
通常、成人にはセフジトレン ピボキシルとして1回100mg(力価)を1日3回食後に経口投与する。 なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる場合は、1回200mg(力価)を1日3回食後に経口投与する。
(メイアクトMS錠100mg 添付文書)

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