【Q】ステロイド点眼薬のステロイドの強さは?

【質問】点眼・点鼻用リンデロンA液、リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1%、リンデロン点眼液0.01%、フルメトロン点眼液0.1%・0.02%、サンテゾーン点眼液0.1%・0.02%、オルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%など、点眼液のステロイドはステロイドの違いの他、濃度やエステルの違いで様々な製剤が市販されていますが、これらの強さのランクの目安はあるでしょうか。

【A】ステロイド点眼薬はステロイド軟膏とは異なり、明確にランク分類はされていません。ステロイド点眼薬は作用時間や力価の比較が明らかにされていないためです。臨床現場において、ステロイド点眼薬は角膜への浸透性や角膜通過時の代謝を基にし、種類や濃度などを参考に、炎症の重症度に応じて経験則的に使い分けているのが現状です。

海外においてもステロイド点眼薬のランクについては明確な分類はされていません。

 

ステロイド点眼薬の作用による分類


リンデロン0.1% (リン酸ベタメタゾンナトリウム)

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】剤形によるステロイド外用薬のランクの違いは?

【質問】海外のステロイド外用薬は国内のI (Strongest)~V (Weak)より細かく、I~VIIの7段階の分類になっており、その中では同じステロイドでも剤形によりランクが異なる場合があります。例えば、ベタメタゾンジ...

【Q】外用塗布剤の「1日数回」とは?

【質問】外用塗布薬の「1日数回」とはおおよそ何回くらいまでを指しているのでしょうか? 【A】外用塗布剤の塗布回数と効果の関係は検討されていないため、添付文書において「1日数回」と明確な回数が記載されてい...

【Q】ステロイドの離脱症状が生じる用量と内服期間は?

【質問】ステロイドを含むセレスタミンがいきなり毎朝1錠服用×30日分で処方されてきました。患者さんも「シーズンだけ」と言っていましたが、長期連用の長期とはどの程度の期間を指すのでしょうか?おそらく1~2...

新着記事

レボチロキシン錠 (チラーヂン)は食後投与よりも食前投与のほうが効果が高いか?

【質問】チラーヂンは、食前の方が吸収がよいのですか? 【A】レボチロキシンは、一部の金属(アルミニウムや鉄など)や特定の飲食物 (コーヒー、食物繊維、グレープフルーツ、パパイヤ、大豆製品など)と同時に摂取...

芍薬甘草湯の代替薬は?

【A】芍薬甘草湯(こむら返り)の代替薬候補として、エペリゾン (ミオナール錠)、チザニジン(テルネリン錠)、ダントロレンナトリウム(ダントリウムカプセル)、レボカルニチン(エルカルチンFF錠)、疎経活血湯、四物...

ロナセンテープは半分に切ることができるか?

【A】ロナセンテープは薬を含む膏体が支持体とライナーの間にあるマトリックス型の経皮吸収剤です。そのため半分に切っても使用することができると考えられます。しかし、切ることにより剥がれやすくなったり、薬...

新着記事をもっと見る