【A】注射部位の1回あたりの投与液量が多くなり、局所組織が損傷するリスクを避けるためです。
既存治療で効果不十分なEGPAの適応症に対してヌーカラ皮下注用を使用する場合、用法用量は「通常、成人にはメポリズマブ(遺伝子組換え)として1回300mgを4週間ごとに皮下に注射する。」
参考資料)ヌーカラ皮下注用100mg添付文書
同じ部位に繰り返し皮下投与した場合には注射部位の1回あたりの投与液量(ヌーカラ注100mgに対して注射用水1.2mLで溶解し、薬液1mLを採取)が多くなり、局所組織が損傷するリスクが想定されるため、上記のような投与方法となる。
参考資料)ヌーカラ皮下注用100mgインタビューフォーム
なお、インスリンの場合は硬結のリスクから投与部位の間隔をあける必要があるが、ヌーカラ注の場合は上述したように硬結のリスクよりも組織損傷のリスクのためである。
参考資料)公益社団法人日本糖尿病協会 インスリン自己注射ガイド