【Q】CTCAEを使用した中止基準と介入例は (抗がん剤以外)?

【質問】副作用の重症度を評価する際にCTCAEのGradeが一つの参考になりますが、重症度を評価できてもどの辺りからそれが被疑薬の中止や治療薬追加の提案の必要があるかまでは記載されていません(抗がん剤であれば添付文書に記載されていますが)。これについて参考になる基準、もしくは実際の介入例があれば教えていただきたいです。

 

【A】CTCAEは「有害事象の共通用語規準」の略です。National Cancer Institute (アメリカ国立がん研究所) のCancer Therapy Evaluation Program(CTEP)から公表されており、日本語版はJCOG (Japan Clinical Oncology Group/日本臨床腫瘍研究グループ) が日本語訳を行なっています。

CTCAEはがんの治療法の安全性評価を容易にし、全てのがん領域での有害事象の記録や報告を標準化し、世界共通で使用する目的で開発されたため、有害事象が比較的多いがん領域において使用されることが多くなっています。また、「がん化学療法の臨床試験における副作用評価」に用いられていることから、抗がん剤の添付文書においてCTCAEによる休薬、減量及び中止基準が記載されているものがあります。

例えば、「経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤である…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】CTCAEを使用した中止基準と介入例は (抗がん剤以外)?

【質問】副作用の重症度を評価する際にCTCAEのGradeが一つの参考になりますが、重症度を評価できてもどの辺りからそれが被疑薬の中止や治療薬追加の提案の必要があるかまでは記載されていません(抗がん剤であれ...

新着記事

ユニフィルによる夜間頻尿が考えられる場合、朝食後投与も可能か?

【質問】ユニフィルによる夜間頻尿が考えられる場合、朝食後投与を考慮してもよいか。それとも、処方の変更が望ましいか。 【回答】 テオフィリンは気管支拡張薬として有効である一方、腎臓でのアデノシンA1受容...

リスパダールによる嚥下障害の対処法と特徴は?

【質問】リスパダールによる嚥下障害について リスパダール服用中の患者に顕性誤嚥の訴えがあった場合、どのような対応をすべきか。リスパダール中止による影響はないか。代替薬はあるか。そもそも、リスパダー...

ARB同士の併用の意義はあるか??

【質問】ARB同士の併用 疑義照会したが継続投与となった。併用する意義はあるか。どんなことが考えられますか? 【回答】ARB薬の重複服薬は同種同効薬の併用となり、推奨されていません。これらを複数併用しても...

新着記事をもっと見る