【Q】CTCAEを使用した中止基準と介入例は (抗がん剤以外)?

【質問】副作用の重症度を評価する際にCTCAEのGradeが一つの参考になりますが、重症度を評価できてもどの辺りからそれが被疑薬の中止や治療薬追加の提案の必要があるかまでは記載されていません(抗がん剤であれば添付文書に記載されていますが)。これについて参考になる基準、もしくは実際の介入例があれば教えていただきたいです。

 

【A】CTCAEは「有害事象の共通用語規準」の略です。National Cancer Institute (アメリカ国立がん研究所) のCancer Therapy Evaluation Program(CTEP)から公表されており、日本語版はJCOG (Japan Clinical Oncology Group/日本臨床腫瘍研究グループ) が日本語訳を行なっています。

CTCAEはがんの治療法の安全性評価を容易にし、全てのがん領域での有害事象の記録や報告を標準化し、世界共通で使用する目的で開発されたため、有害事象が比較的多いがん領域において使用されることが多くなっています。また、「がん化学療法の臨床試験における副作用評価」に用いられていることから、抗がん剤の添付文書においてCTCAEによる休薬、減量及び中止基準が記載されているものがあります。

例えば、「経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤である…

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