【質問】ユベラとユベラNの違い、使い分け、また互いの用量換算について教えてください
【A】ユベラN とユベラは適用が大きく異なるため、「適用によって使い分けること」がポイントと考えられます。また両者の用量換算は明確には示されておらず、添付文書上の用量で適宜調節することが必要と考えられます。以下に詳細を記載します。
ユベラは「トコフェロール酢酸エステル」です。一方で、ユベラNは「トコフェロール酢酸エステル」に「ニコチン酸」を結合させた「トコフェロールニコチン酸エステル」であり、単剤よりも薬効が持続します。(ユベラNの「N」はニコチン酸の「N」)。ニコチン酸はナイアシンと呼ばれる水溶性のビタミンB群の一種です。
ユベラN とユベラの薬理作用はほとんど変わりませんが、適用が異なっています。それぞれの適用に従った使い分けを行う必要があります。(例 : しもやけはユベラ錠のみしか適用がない)。用量換算についても、明確にされたものはなく、添付文書上にそった用量で服薬することが必要と考えられます。
ユベラNには脂質代謝改善、微小循環系賦活、血管強化、血小板凝集抑制、血中酸素分圧上昇など広範な作用があります。
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