【Q】気密容器で微生物の侵入は防げるか?

【質問】気密容器で微生物の侵入は防げますか?

気密容器は「通常の取扱、運搬又は保存の状態において、固形又は液状の異物が侵入せず、内容医薬品の損失、風解、潮解又は蒸発を防ぐことができる容器」と日本薬局方で定められており、微生物の侵入については言及されていません。そのため気密容器には微生物の侵入を防ぐことができるものやできないものが存在すると考えられます。

例えば、日本薬局方において、充填済みシリンジなどは製剤の有効期間にわたって「微生物が混入しない気密容器」にする必要があると定められています。

また、気体の侵入しない密封容器であれば、微生物の侵入を防ぐことができます。アンプルやバイアルなどがこれに該当します。

 

・密閉容器とは、通常の取扱い、運搬又は保存状態において、固形の異物が混入することを防ぎ、内容医薬品の損失を防ぐことができる容器をいう、密閉容器の規定がある場合には、気密容器を用いることができる。

・気密容器とは、通常の取扱、運搬又は保存の状態において、固形又は液状の異物が侵入せず、内容医薬品の損失、風解、潮解又は蒸発を防ぐことができる容器である。

・密封容器とは、通常の取扱い、運搬又は保存状態において、気体の侵入しない容器をいう。
(第十七改正日本薬局方)

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】気密容器で微生物の侵入は防げるか?

【質問】気密容器で微生物の侵入は防げますか? 気密容器は「通常の取扱、運搬又は保存の状態において、固形又は液状の異物が侵入せず、内容医薬品の損失、風解、潮解又は蒸発を防ぐことができる容器」と日本薬局...

新着記事

「用時懸濁」指示時における粉末服用の可否は?

【質問】ドライシロップについて。用法に用時懸濁とだけ記載ある場合は、粉のまま服用できる患者だとしても必ず水に溶かしてから服用する必要があるのでしょうか。 テオフィリンDSのように顆粒のままでも服用でき...

亜鉛製剤による銅欠乏リスク:血清亜鉛値が正常でも銅の定期測定は必要か?

【質問】貧血傾向がある方で、ポラプレジンクや酢酸亜鉛などの亜鉛補充の薬を長期的に内服していた場合の銅欠乏の副作用についてどのようにフォローすべきなのかご教示ください。 採血で亜鉛の項目を確認すること...

欠食はSERMの血栓症、活性型VD3の高Ca血症リスクを高めるか?

【質問】欠食は、SERMと活性型VD3製剤の副作用リスク因子となるか。 SERMの静脈血栓症、活性型VD3製剤の高カルシウムの副作用について。 1食抜くと400mlの水分不足となると言われていますが、摂取水分の減少の面...

新着記事をもっと見る