【質問】分包紙の種類について、グラシン紙とセロハンでは保存性などに有意差はあるのでしょうか?
【A】吸湿性 セロポリ< グラシン紙 → セロポリの方が保存性が高い
セロポリ(セロファン/ポリエチレン)はグラシン紙よりも透湿度性が低い。そのため、吸湿性という点から、セロポリの方がグラシン紙よりも保存性が高いと考えられます。以下の通り、分包紙は各製造メーカーによって透湿度が異なり、2〜10倍の差があるとされています。
グラシンとセロポリの透湿度
・グラシン(YUYAMA製品) 厚み 40μm → 透湿度42.7 (g/m2・ 24hr)
・セロポリ(YUYAMA製品) 厚み 50μm → 透湿度16.8 (g/m2・ 24hr)
【保存条件 : 40°C 75%RH 暗所 3ヶ月】
・グラシン 定量 : 2ヶ月目以降 95%未満 、吸湿10%以上・セロポリ 吸湿 5-10%
(オロパタジン塩酸塩ドライシロップ1%「日本臓器」 インタビューフォーム )
→セロポリはグラシンと比較して、吸湿性が低いと考えられます。
PPEとグラシンとセロポリの透湿度
・ラミネート加工セロファン (PPE)(セロファン/ポリプロピレン) 透湿度22.3(g/m2・ 24hr)
・ラミネート加工グラシン紙 (グラシン) (グラシン /ポリエチレン) 透湿度40.9(g/m2・ 24hr)
・ラミネート加工セロファン (セロポリ) (セロファン/ポリエチレン) 透湿度4.0(g/m2・ 24hr)
【保存条件 : 40°C/75%RH3ヶ月】
・PPE 3ヶ月 残存率98.6%
・グラシン3ヶ月残存率99.4%
・セロポリ 3ヶ月残存率100.0%
(アレロック顆粒0.5% インタビューフォーム )
→透湿度は【セロポリ < PPE < グラシン紙】ですが、透湿度の差は各社の分包紙によって異なりそうです。