【質問】低血糖時の糖質摂取について(糖質の換算) ブドウ糖10g(糖尿病ガイドラインでは5〜10g)
【回答】
AI-PHARMAからの回答
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果糖はすぐにはブドウ糖にならないので、単純に半分と考えていいと思います。低血糖時は速効・確実な対応が必要なので、多少誤差があったとしてもやむを得ないと思われます。一応ブドウ糖1gで血糖値が約5mg/dL上がるという目安があるので、むやみに飲ませる必要はないですが。
砂糖20gをブドウ糖10gと換算することについて
砂糖(ショ糖)がブドウ糖1分子と果糖1分子からできており、質量比では約50%がブドウ糖であることから、「砂糖20g ≒ ブドウ糖10g相当」という換算が一般的に用いられています。
しかし実際には、果糖は小腸で吸収された後に主に肝臓で代謝されてからブドウ糖となること、また吸収速度や代謝経路の違いにより、ブドウ糖のみを摂取した場合と比べて血糖値の上昇が緩やかになることがあります。さらに、食品に含まれるショ糖以外の成分や結晶水なども影響するため、厳密には「半分がそのままブドウ糖として働く」わけではありません。
低血糖時の対応として最も重要なのは、血糖値を上昇させることです。そのためには正確な計算よりも、即座に摂取できることが優先されます。通常はブドウ糖タブレットやジュースなどを用いて、速効性のある形で糖質を補給します。このため、砂糖の半分が実質的に果糖であっても、即効性と確実性を期すために余裕をもって20gを摂取するという対応は、妥当です。
ブドウ糖1gあたり血糖値が約5mg/dL上昇するという目安があると言われています。
まとめると
・果糖はすぐにはブドウ糖に変換されないが、低血糖時の緊急対応では有用である
・「砂糖20g=ブドウ糖10g相当」という換算は臨床上の目安として有効である